本記事ではブランド品を効果的に出品するための方法を解説します。
初心者でも簡単に実践できる3つの重要なステップをご紹介します。これらの方法をマスターすれば、売上を予想以上に伸ばすことができるでしょう。
【重要】出品前のマインド
まず最初に、販売者としての基本的な心構えを理解しましょう。
出品するという行為は、自分が店のオーナーになることを意味します。
なので、ただ出品して終わりではなく、商品の魅力を最大限に引き出し、売れる工夫をしていくことが重要です。
例えば、あなたが普段行くお店を思い浮かべてみてください。
お店はいたるところに購買行動に影響を与える仕掛けがしてあります。
例えば、スーパーマーケットを思い浮かべてみて下さい。
- 野菜や果物:入り口付近に配置し、色鮮やかで目を引くようにしています。多くの人がまず野菜を見てから献立を考えるため、野菜を先に配置することが一般的です。
- お肉・魚売り場:野菜売り場に続いて配置され、メイン料理に必要な肉や魚を手に取りやすいようにしています。
- 卵や乳製品:店の奥や最後に配置し、客が店内を一通り回るように促しています。
- お惣菜やパン:レジの近くに配置し、ついで買いを促します。ただし、これらは生鮮食品の後に来るほうが購買率が高まるとされています。
このようにお客さんが簡単に買い物ができるレイアウトになっているわけですが、すべてお店のオーナーが売れるように仕掛けをしています。
ブランド品も同じで、ただなんとなく出品して終わりなわけではなく、どれだけ売れる仕掛けを工夫していけるのかが重要です。
ブランド品出品攻略【3STEP】
ブランド品を出品する場合、実店舗に比べメルカリでできることは限られています。
できることを大きく分けると、この3つです。
- 写真
- 文章
- オリジナル性
たった3つですが、どれだけ顧客のために工夫していけるかが中古ブランド品を扱う上で勝負になります
ブランド品出品攻略手順
このステップを踏むことにより自然と売れる出品方法をマスターできるようになります。
出品写真の撮影
商品説明欄の作成
プロフィール欄の作成、アカウント画像の設定
上から順に一つ一つ解説していきます。
ブランド品の出品攻略【写真編】
実際に商品を出品するための写真撮影について説明します。
重要なのは、写真の撮り方が商品の売れ行きに大きく影響するという点です。
これはおそらくご存知でしょうが、何も考えずに撮影した写真と丁寧に撮影された写真を比較すると、後者の方が売れやすい傾向があります。
この点について、わかりやすくポイントを解説していきます。
撮影する前の準備
商品を撮影する前に背景にも意識しましょう。
例えばこの写真を見てください。
この写真を見てどう感じますか?
ダンボールが背景となって、生活感が感じられると思います。
このような写真では、購入者も一歩引いてしまう写真です。
では、次にこの写真をご覧ください。
この写真は一見すると綺麗に見えますが、よく見ると、置かれているのは床です。床にブランド品が置かれていると、商品が雑に扱われているかのような印象を与えかねません。この例から、写真の背景がいかに重要かが理解できるでしょう。それでは、次の写真について考えてみましょう。
この写真の背景が完璧であるとは限りませんが、一目で生活感がなく、ブランド品に合うような背景を設定しました。
これらの写真からブランド品に適した背景を選ぶことが重要です。
しかし、「良い背景」の基準がわからない場合は、メルカリやヤフオクでブランド品の出品例を参考にしてみましょう。
まずは、「売り切れ」で絞り込み検索し、売れ行きの良い商品の背景を確認することです。
そのような背景に似たものを選べば、間違いは少ないでしょう。
ただし、他の出品者の背景をそのまま真似するのではなく、あくまで参考程度に留め、自分のオリジナリティのあるものにしましょう。
背景資材の用意
背景資材は、オンラインショップや100円ショップでも用意することができます。
オンラインショップ
ネット通販を利用する際は、楽天市場やAmazonで「壁紙」や「背景クロス」といったキーワードで検索してみましょう。賃貸住宅でも使用できるような、はがせるタイプの壁紙もあります。価格帯は幅広く、数百円から数千円の範囲です。背景用のクロスとして、1メートル四方のサイズを3枚用意すると良いでしょう。これで十分な背景が作れます。
100円ショップ
100円ショップでも背景用のクロスは販売されていますが、ブランド品のような高級商品の場合、すべてのクロスが適しているわけではありません。特に、100円ショップのクロスは見た目や素材が安価に見えることもあるため、選ぶ際には特に注意が必要です。高級品にふさわしい品質と見た目の背景を選ぶことが大切です。
また、出品で使用する道具についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ブランド品の撮影
背景の準備が整ったら、撮影に進みます。たとえ商品のリペア(修復)が完璧に行われていたとしても、撮影が雑だと商品の価値を大きく損なう可能性があります。そのため、撮影時に意識すべきポイントをまずはしっかりと把握しておくことが重要です。
撮影前のポイント①
スマートフォンの撮影モードを設定しましょう。
iPhoneを使用している場合は、カメラアプリの「スクエアモード」で撮影します。
アンドロイド端末の場合も、正方形の撮影モードを選んでください。
正方形で撮影しない場合、画像が長細くなり、見栄えが悪くなることがあります。写真が枠にぴったり収まると、より魅力的に見えます。
赤矢印:画像が縦長になっている状態
青矢印:画像が横長になっている状態
撮影前のポイント②
見栄えを良くするために、5つのポイントに気をつけましょう。
5つのポイント
- ボリューム感を演出する
- シワがないようにする
- 光のテカリに注意
- 顧客が見やすいように撮影を心がける
- 白手袋で撮影する
ボリューム感を演出する
バッグや財布などの商品は、中に柔らかな布や緩衝材など柔らかな物を入れて形を整えて撮影しましょう。
中身が空の状態では、写真が型崩れして見栄えが悪くなります。
同じ商品であっても、詰め物をした前後で見た目が大きく変わります。詰め物をした後の方が、商品はより美しく、価値があるように見えるでしょう。
出品する写真によって商品の価格が大きく変動することを念頭に置き、より価値あると感じられる写真を選びましょう。
今度は財布のパターンも見ていきましょう。
財布の場合も、中に物を入れてボリューム感を出すことが重要です。
中に何も入れないと、写真では中心部が凹んで見え、見栄えが悪くなります。適度に中を詰めることで、財布の形を整え、魅力的に見せることができます。
これらの細かい点は、購入者の立場から見ると重要な要素になります。商品の撮影方法によって、どれだけ購入者の心に訴えかけることができるかが、売り上げに直結するポイントになります。
シワがないようにする
シワがあると見栄えも悪くなります。
ちょっとしたシワですが、ボリューム感をもたせるときにシワが目立たないように意識することでキレイに撮影できます。
光のテカリに注意
光のテカリに注意しましょう。光の当たり方によっては、下記の写真のように、商品が不自然に光ってしまうことがあります。例えば、この写真では角の部分が白く光っています。これを見た人は、角が擦れて白くなっていると誤解する可能性があります。
光の反射を完全に避けるのが難しい場合は、商品の説明欄にその旨を記載することで、誤解を防ぐことができます。このように、写真撮影における光の反射は、商品の見た目に大きな影響を与えるため、撮影時は光の当たり方に特に注意が必要です。
顧客が見やすいように撮影を心がける
メルカリなどのオンラインプラットフォームに出品画像をアップロードする際は、画像の向きに注意しましょう。たとえば、下記の2枚の財布の内側の写真を比較してみてください。
どちらがより見やすいかというと、おそらく横向きで撮影した方が見やすいでしょう。
顧客が画像を見る際のストレスを最小限に抑えるためにも、写真の向きを適切に選ぶことが重要です。
これは、ちょっとしたことですが、顧客の視点に立って商品の魅力を最大限に引き出すための効果的な方法です。
白手袋で撮影する
ブランド品を撮影する際は、素手で扱うと雑に見えてしまう可能性があります。そのため、手袋を装着して撮影することをお勧めします。
手袋を使うことで、写真から丁寧に扱っている印象を与え、商品の価値を高める効果が期待できます。このような小さな配慮が、商品のプレミアム感を演出し、購入者に良い印象を与えることにつながります。
ブランド品を撮影するポイント
それでは、撮影に取り掛かりましょう。
1つの商品につき最大20枚の写真を掲載できるようになったので、以前よりも多くの写真を使って商品を紹介できます。
撮影方法が分からない場合のために、最低限撮影しておくべきポイントのテンプレートを用意しました。以下が撮影する際の主要なポイントです。
1.正面から撮る
2.背面から撮る
3.ロゴや金具を撮る
4.底面を撮る
5.6.角を撮る
7.バック内部を撮る
8.ショルダー部分を撮る
9.10伝わりづらいと思った追加写真
1.正面から撮る
1枚目の写真は、商品が注目されるかどうかを大きく左右します。
商品が検索されたときに表示されるのがこのような写真の一覧ですから、このときの印象が重要です。1枚目の写真が印象に残らなければ、自分の商品が見てもらえない可能性が高いです。
そのため、1枚目の写真は非常に重要です。
真正面から撮影し、商品が斜めにならないように注意しましょう。ハンドル部分も固定するのは難しいかもしれませんが、できるだけ綺麗に撮影する工夫が必要です。また、付属品がある場合は、それも一緒に撮影することで他の商品と差別化を図ることができます。
付属品があるのなら一緒に撮影することで他の商品と差をつけることができます。
2.背面から撮る
正面と同じように、撮影していきましょう。
3.ロゴや金具を撮る
ロゴや金具を、合わせて写真を撮ることで魅力的に見えます。
撮影する角度も調整することでキレイに見せることができます。
4.底面を撮る
底面は、擦れを気にしている人が多いため、わかりやすく撮影しましょう。
5.6角を撮る
中古商品は角スレを気にしている人が多いです。
角が分かりやすいように撮影しましょう。
7.バック内部を撮る
バッグの内側に汚れがないか気にする人は多いです。
影にならないように、わかりやすく撮りましょう。
内側にもロゴやポケット、製造番号(刻印)がある物もあります。
よくチェックしておきましょう。
8.ショルダー部分を撮る
ショルダー部分に損傷がないか、色あせがないか、わかりやすく撮影しましょう。
ポイントとして、ショルダーの付け根が損傷しているか気にしている人が多いのでその部分も撮影すると分かりやすいです。
9.10伝わりづらいと思った追加写真
製造番号や、撮影できなかったポイントがあれば、隅々まで撮影しておくことで、質問コメントの回数も減らせます。
写真の撮り方も一度パターンを覚えてしまえばどのような商品でも共通します。
パターン化して覚えておきましょう。
ブランド品出品攻略【文章編】
「商品の説明文を変更することで本当に売れるようになるのか?」疑問に思うかもしれませんが、実は文章は写真の次に重要です。購入者は通常、出品写真を見て気に入れば、次に商品の説明欄を確認します。説明文が不十分だと、購入の意欲を削いでしまう可能性があります。
つまり、興味を持った購入者を逃がさないためにも、説明文の書き方に注意することが重要です。次に、効果的な文章執筆のポイントをお伝えします。
- 商品アピール(一言)
- 細かく分かりやすく
- リペア内容の記載
- 保証サポート
- 見直し&改善
一つ一つ解説していきます。
商品アピール(一言)
商品を魅力的にアピールする際は、シンプルかつ「ベネフィット」に焦点を当てて記載しましょう。
ベネフィットとは、商品を手に入れた際に得られる体験やメリットのことです。ブランド品を求める人々に、その商品を使った際にどのような体験ができるかをイメージさせるような文章をシンプルにまとめることで、購入の確率を高めることができます。
例えば、「シンプルなロゴマークが高級感を醸し出し、オシャレな休日を楽しむ女性に最適なバッグです」というような表現を使用することが効果的です。このように具体的な情景を描くことで、商品に価値を感じる顧客が購入に至る可能性が高まります。商品の魅力を生き生きとしたイメージで伝えることが、購入率を高める鍵です。
細かく分かりやすく
最低限必要な内容は必ず記載しておきましょう。
テンプレート化することで、多数出品する際も楽になります。
下記テンプレートを使ってください。
テンプレート(例)
- 定価の記載(おおよその価格)
- 商品名
- 商品サイズ:約 縦(H) 横(W) 幅(D)
- 素材
- 色
- 商品の状態
- 付属品
- 仕様:ポケットやカード収納数等
- シリアルナンバー等
- 購入先
上記のようにリスト化し、見やすくすると好印象です。
リペア内容の記載
ブランド品をリペアしてある場合は内容を記載するのは必須です。
しっかり記載しておきましょう。
例)最高峰のカラー資材を用いて一つ一つ手作業でリペア・メンテナンスを施しております。
保証サポート
商品に必ず保証をつける必要はありませんが、本物保証や返品保証のような安心を提供する情報を記載すると、購入者がより安心して商品を購入することが容易になります。このような保証は、購入者に信頼感を与え、購入決定に大きく影響することがあります。
見直し&改善
商品説明の文章が完成したら、出品して「いいね」の反応を確認しましょう。反応がない場合は、価格設定に問題があるか、需要の少ない商品である可能性があります。一方、反応がある場合は、その様子を見ながら日々の文章の改善に努めることが重要です。こうすることで、商品が売れる可能性を高めることができます。
ブランド品出品攻略【オリジナル性】
中古ブランド品を販売する際には、オリジナル性が非常に重要です。自分だけのオリジナル性を持つことで、たとえライバルが同じ商品を出品していても、購入者にあなたの商品を選んでもらうことが可能になります。
では、どうやってオリジナル性を作り出すのかというと、方法は意外と簡単です。アカウントの画像やプロフィールを工夫して変更することで、自分だけの特徴を作り出し、購入者に印象を与えることができます。
アカウント画像
メルカリを利用している人の中には、ペットの写真やキャラクター画像をアカウント画像に設定している人も多くいます。これらはある意味でオリジナル性を表していますが、ライバルと比較された場合、印象が劣る可能性があります。
ブランド品を販売する場合、ブランドショップを思わせるようなアカウント画像に設定することをお勧めします。このようにすることで、ブランド専門店のようなイメージを作り出し、信頼性を高めることができます。
プロフィール
プロフィール文は最大1000文字まで掲載可能ですので、丁寧に作成しましょう。
多くの方が疑問に思うかもしれませんが、「プロフィール文を本当に誰かが読むのか?」ということです。特にブランド品を扱う場合、プロフィール文を見る人は多い印象です。
ブランド品は高価なため、購入者は慎重になりがちです。高額な商品ほど、人々はより多くの情報を求め、慎重に検討します。何度も商品ページを訪れ、出品者の評価や人柄、コメントしやすさ、値下げの可能性など、多くの要素を検討します。
購入意欲が高まっている場合、プロフィール文を読むことで最後の後押しとなるかもしれません。
逆に、「値下げ交渉はお断りします」といったネガティブな内容が記載されていると、購入意欲を減少させる可能性もあります。そのため、プロフィール文は購入者にとって重要な要素であり、購入率を高めるためにも、慎重に作成することが大切です。
プロフィール文に人間味を加えることで、購入者にあなたから購入したいと思ってもらうきっかけを作ることができます。プロフィールにこだわりを持っていると、そうでない場合と比較して明らかな差が生まれます。購入者はより親しみやすく、信頼できる出品者に惹かれる傾向があるため、プロフィール文で自分の個性や取り組みを伝えることが、成功への鍵となります。
まとめ
ブランド品を出品する際の手順として、以下の3つの方法を解説しました。
写真、文章、そしてオリジナル性です。
これらの要素を完璧にマスターすれば、あなた独自のアカウントを作り上げることができます。もし同じ商品を出品している他の人がいても、価格を無理に下げる必要はありません。自分ならではの販売方法で利益を伸ばす転売ビジネスが可能になります。この内容を何度も読み返して、ぜひ参考にしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事の投稿主
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