「せどりはオワコンだ」という記事や書き込みを目にしてドキッとしたことがある方は多いのではないでしょうか。
今からせどりを始めるのは遅い?
すでに飽和していて、稼げない「オワコン(将来性がない)状態」ならやめておこ
自分がせどりでうまくいかないのは、オワコンだからなの?
そんな疑問を、せどりにチャレンジし一度は挫折するも現役で転売ビジネスを行っている私が解消していきます。
せどりが”オワコン”と言われる背景
Amazonでの販売が厳しくなってきているから
年々Amazonの規制は強化されています。
5年前は、通称「ヘルビ」と呼ばれる食品や健康器具に関する規制が主でした。
最近では、
- アカウント開設の審査としてWeb面談が実施されることがある
- 新規アカウントでは販売できないジャンルの増加
といったことも。
さらに、規約だけではなく、利用するユーザーのリテラシーが高まっているのも難化の原因です。
クチコミ件数の多い出品者
- 販売件数の多い商品ページ
- 画像や商品説明が充実しているページ
から購入する傾向があります。
Amazonは30日間、ユーザー都合であっても返品ができます。
新品で出品⇒購入者が開封⇒返品⇒再販時の商品状態が新古品/中古品扱いになってしまう⇒販売価格ダウン⇒利益低下…
ユーザーファーストのAmazonゆえに起こる”痛手”ですね。
”評価”やクチコミが重視されるため、より丁寧さが求められる
少しかぶる部分もありますが、Amazonで販売するのは、圧倒的に古参の出品アカウントのほうが有利です。
同一の商品だった場合、アルゴリズム的にも、販売実績の多い商品ページ(出品者)が優先的に表示されます。
新規で出品した場合には、評価や口コミを地道にためていくために、返品対応や購入後にサンクスメッセージを入れるなどより丁寧な対応が求められます。
メルカリやヤフオクの場合も評価は重視されます。
「転売ヤー」として嫌う人も一定数いるため、”業者感”を全面に出さないようにし、メッセージからやり取りまで気を抜かずに行いたいところです。
競合が増えているから
年々副業への関心は高まっています。
せどりや転売ビジネスについても、参入者は増加傾向にあります。
セラーセントラルとはAmazonで出品する際に使うシステムですが、検索数は年々増加しているのが分かります。
商品Aの販売個数が10個のときと1,000個のとき、どちらが希少性があって価格が高くなりやすいかは言うまでもないですよね?
ライバルが増える=供給量(出回る商品数)が増える=価格が安くなりやすい のは想像に難くないはず。
競合が多ければ、利益がでる商品を仕入れるのも一苦労ですからね。
副業全体の選択肢が増えてきた
ココナラやnoteのような自分のちょっとしたスキルを気軽にマネタイズできる媒体の増加
企業がクラウドソーシングを利用して外注するようになってきた
フリマアプリやBASEのように商品販売やネットショップの開設が容易になったこと
から副業全体の選択肢が増えました。
- ブログ・YouTube運営
- Webライター
- 簡単なコーディング
- Webサイトのデザイン制作
- イラストやロゴの作成
- オンライン秘書
- テレアポ業務
- UBEREATSなどデリバリー業務
- ノウハウや教材のオンライン販売・・・
せどりや物販はこれらの選択肢のうちの1つとなり、他にも稼げる副業が出てきたために、相対的に「オワコン」と言われている部分もあるでしょう。
せどりはオワコンではないと言える3つの理由
ここまで読んで「やっぱりオワコンなんじゃん!?」と思われた方も多いと思います。
たしかに、せどりを取り巻く環境は正直厳しくなってきていると言えます。
しかし、せどりは、「ジャンルを適切に選び」「正しい手法で」「継続」していけば、オワコンどころではなく、まだまだ将来性も伸びしろもあるビジネスです。
その理由をお伝えしていきます!
①ネットを通しての購買行動はますます増えていくから
コロナの影響もあり「ネット通販、フリマアプリを利用しているユーザーが増えてきているな」というのは肌感覚でも分かるはず。
今までは近隣の店舗で見つけられなければ諦めていた人が、ネットやECの発展によって、お目当ての商品を探し当てることができるように。
全国の消費者にリーチできるのもネット物販の強み。
香川在住のユーザーが猛烈に欲しがっている商品を、北海道の出品者が提供することも可能です。
ネットを通しての購買活動は今後ますます増えていき、商圏も全国に広がっているため飽和するとは考えにくいですね。
②「手間をかけずにすぐに売りたい」という人がいて安く仕入れられるから
①では販売側面で考えましたが、仕入れ視点で考えるとどうでしょう?
メルカリやラクマといったフリマアプリの普及で、個人が不用品を販売するのが簡単になりました。
- 生活費の足しにしたい
- 場所をとって邪魔だからすぐ売りたい
- 引っ越しの**日までに売ってしまいたい
- 面倒だから手間をかけず売りたい
と考える人は、市場の価格よりも安く出品する傾向にあります。
商品ページを作りこんでいないが故になかなか発見されず売れ残っているケースもあるので、価格交渉も容易で、応じてもらえる確率も高くなります。
探し方次第では安く出品されている商品を見つけられ、仕入れ視点で見てもまだまだ拾っていけるのが分かります。
③自分が稼げない=オワコン と考える人が多い
せどり転売に限った話ではないですが、「自分が稼げないビジネス・ジャンル=オワコン」と考える人が一定数います。
「オワコン」と言っている人って、発言している本人が稼げていないケースが多くないですか?
逆に、バリバリ稼げていて「**はオワコンだっ!」と声高に言っている人を私は知りません。
あくまで主観的な、一方向からの意見だということは心に留め置いたほうがよさそうですね。
今から転売を始めるならジャンル選びは超重要
「なるほど、せどりはまだまだ将来性がある、よし始めるぞー!」と思ったそこのあなた。
オワコンではないのは事実ですが、今から転売ビジネスに参入するのであれば、ジャンル選びは超重要です。
薄利多売による疲弊を避ける
世間一般に知られていて売買も頻繁に行われている商品は、仕入れ値と販売金額に差がつきにくいです。
テンポよく点数を多く売っていくと充実感と満足感が得られ、在庫として抱える期間も短いためリスクが少ないようにも思えます。
一方で、
送料や手数料を差し引くと5%くらいの利益しか残らなかった…
手間もかかって忙しいのに稼げない
といったいわゆる”薄利多売”状態に陥ることも。
今から始めるのであれば、利益率にも注目してジャンル選定を。
薄利多売になりがちなジャンル
- 日用品
- 新品せどり
回転率が悪いジャンルを避ける
「よっしゃ、利益率を上げればいいんだな!」というと、そう簡単な話でもなく…
利益率がよくてもなかなか売れない商品だったら、在庫として抱える期間が長くなり、資金繰りがうまくいかない原因にも。
回転率が悪いと資金繰りだけでなく、在庫の劣化リスクも背負うことになります。
回転率の悪いジャンル
- ニッチなビンテージもの
- 専門性の高い工具、利用する人が限られるジャンルの商品
高額商品はリスクが高いので避けたい
高額な商品は、獲れる利益が高かったとしても手を出すのは慎重に。
例えば、一眼レフのカメラレンズは1度の販売で獲れる利益の額も高く、回転率もそれほど悪くないので魅力的に映ります。
しかし、新品を仕入れて販売し、仮に返品された場合には…
お客様が開封してしまっているので、中古品・新古品扱いになってしまいます。
カメラレンズのように高額かつ精密な機器の場合、新品と中古品の間に大きな価格差が生まれることもしばしば。
新品未開封品⇒50,000円
新古品(開封のみで、未使用だったとしても)⇒40,000円
といったケースも実際にありました。
これだけで、最終的に残る利益が大きく変わってしまうため、高額商品は売れなかったときや返品になった際のダメージが大きくおすすめしません。
参入障壁があるジャンルをあえて選ぶ
難しい資格試験にパスしたり、高度な技術は特に必要ないせどり。
参入障壁がないのがメリットでもありますが、それゆえに「誰でも思いつくジャンル」「稼げると公に知られている商品」で戦っていくのはキツイ部分があります。
あえて参入障壁があるジャンルを選ぶことで、差別化、稼ぎやすさにつながります。
◇「参入障壁」の例
修理してから転売する
⇒修理するスキルや道具が必要なため参入障壁が高め
仕入れ値が高額な商品
⇒リスクも高くあまりおすすめはできませんが、資金を用意する必要があるため参入障壁高め
せどりを今から始めるなら利益率が高いブランドリペア転売がおすすめ
ブランドリペア転売とは?
簡単に一言で言うと
「ブランド品を修理したり染め直しを行いキレイな状態に整えて販売する」こと。
シャネルやルイヴィトンといった聞きなれたブランド品を扱うこともあり、意外と身近に感じられます。
一方で、仕入れ時に偽物かどうかの判断を要す、リペア・リカラースキルも必要なので、参入のハードルは高め。
正しい方向性でスキルを習得する必要はありますが、一度手に入れたら、比較的ブルーオーシャンで高利益率かつ回転率も高めに、安定した転売ビジネスを展開できます。
方向性を間違えなければ、まずは副業からスタートしたとしても、専業でも十分やっていける金額を稼げるようになります。
ブランドリカラー転売で生み出せた利益、メリットデメリットなど一通り網羅している記事です。
ブランドリペア転売をおすすめしている理由
ブランドリペア転売を推している理由は大きく分けて3つ。
- リペアスキルが必要で参入障壁がやや高め
⇒ライバル激化になりにくい - 中古品の購入や使用への抵抗感が減っている
⇒中古転売に追い風 - デザイン性やブランドイメージが購入基準に
⇒1点1点の出会いを求めるように
まさに、ブランドリペア転売に追い風の環境になってきていると言えます。
ちなみに・・・
当ブログでは、ブランドリペアに関するノウハウを提供し、コンサルパッケージも販売しています。そのため、「自分の教材が売りたいから言ってるんじゃないの?」と思われる方も出てくるかもしれません。
私自身、一般的なせどりや中国輸入など様々な物販を副業の対象としてリサーチしてきました。その過程ではうまくいかない期間もあり(3年ほど)、副業自体を諦めそうになったこともあります。
あの時の自分と同じように、「うまくいかない、結果を出せない…」と悩んでいる方の突破口になりたい一心で皆さんにおすすめしています。
詳しいプロフィールはこちら
まとめ:せどりはオワコンではないが、ジャンル選びは慎重に!
最後までお読みいただきありがとうございます。
いつの時代も、どのビジネスモデルにおいても「オワコンだ」「もう将来性もなく稼げなくなった」と言う人は一定数います。
多方向からの意見を聞きつつも、”適切な”方向性で努力してみることで成果がついてきます。
今からせどりや転売に参入するのであれば「適切な方向性」として、ジャンル選びは非常に重要。
初心者の方や始めてみたもののなかなかうまくいかない方は、あえて参入障壁が高いジャンルを選んでみるのがおすすめです。
この記事のまとめ
- 規制やユーザーリテラシーの高まりでAmazonせどりが厳しくなっているのは事実
- ネットを介した売買はますます活発化!せどり全般はオワコンではない
- 今からせどりをやるなら、あえて参入ハードルの高いジャンルを選ぼう