一度は聞いたことがあるハイブランドを扱うこともあり、ブランド転売は、ファッションやおしゃれが好きな人にとっては楽しみながらできる仕事でしょう。
ブランド転売は、せどりジャンルの中でも高利益率なジャンルとして知られています。
とはいえ、「ブランド物って元の仕入れ金額が高そうだし実際のところどうなの…?」と不安に感じる方も少なくありません。
そこで、
- ブランドせどりの利益率の平均はどれくらい?
- ブランド転売の利益率を上げる方法が知りたい
- 限られた時間で利益を最大化したい!
といった疑問・要望にこたえていきます。
この記事で分かること
- ブランド転売3種類(新品・中古・リペア)について、それぞれの利益率の平均
- ブランド転売で利益率をアップさせるコツ4つ
- 時給1万円超えを実現した仕入れ・販売のリアルな実績
ブランド転売の利益率の平均値
「ブランド転売」と一口に言っても、
- 新品ブランド品の転売
- 中古ブランド品の転売
- 中古ブランド品を修理(リペア)して転売
と3種類あります。それぞれの転売スタイルに合わせて利益率を見ていきます。
新品のブランド転売の利益率
新品のブランド転売の場合は、基本的には以下の2パターンが考えられます。
①正規ルートで定価で購入⇒プレ値化
②海外ブランド品店で直接買い付け⇒持ち帰り販売(並行輸入)
プレ値とは?
人気化して即売り切れ。定価を大きく上回った状態で市場に出回ること
いずれの場合も、新品ブランド品転売の利益率は20~30%程度。
①で、プレ値化が進めば、仕入れ価格(定価)の2~3倍になることもありますが、頻度としてはそうあるものではありません。
①のパターンは、事前に仕入れ用としている商品がプレ値化するかを見極める必要があります。
- 過去に人気があった商品の系列シリーズ
- 限定カラーや限定デザイン
- 復刻版
- アーティストやキャラクターとのコラボ商品
上記は、プレ値化する可能性があります。
ブランド品を長く見て相場観を養うことで、「プレ値化する商品を当てる」確度は高まってくるはず。
とはいえ、高額な仕入れが先行するため「プレ値化する」という予想を外してしまうと、赤字になる可能性もあり、リスクは高めな手法です。
「人気が加熱している最中に、定価で販売されているところを見つければいいのでは?」
と思う方もいますよね?
もちろん、見つけられるのであれば、それがベター。
ただ、基本的に需要と供給のバランスで価格は決まります。
すでに需要>>供給 になっているからこそ高くなっているので、そう簡単には見つかるものではありません。
- 実店舗のブランド買取・販売ショップ
- ヤフオク
- 各種フリマアプリ
をチェックするのはもちろんですが、「ブランド品のイメージはないけれど、実は取り扱いがある」店舗やネット通販をチェックすることも忘れないようにしましょう。
意外な仕入れ先
- ヤマダ電機
- ビックカメラ
- イオンモール
- コストコ
①②ともに共通することですが、新品のブランド転売においては、コピー品(偽物)への警戒が必要。
また、並行輸入品は、正規代理店やメーカーでの保証対象外となってしまいます。
正規品として販売すると、思わぬトラブルを生みます。
ここまで見てきても分かるように、新品のブランド品転売は20~30%と一般的なせどりジャンルの中では高利益率ですが、リスクは高めと言えそうですね。
中古のブランド転売の利益率
中古のブランド品転売の利益率は、50%前後。
ツイッターやインスタを見ていても、50%程度を目標値として置いている方は多そうです。
新品に比べ中古品の利益率がアップする要因
①素人の方は、中古というだけで安く出品しがち
⇒仕入れ価格が安くなる
②簡単なクリーニングや整形で見栄えが格段に変わる
③見た目がよくなったことで、出品した際の印象が良くなる
⇒販売価格が高くても売れる
コピー品の心配も新品に比べるとグッと減るのでその点も安心です。
とはいえ、致命的なダメージやキズ・色あせがあると、仕入れ後の販売価格も落ちがちなので仕入れ対象は絞る必要があります。
ブランドリペア転売の利益率
ブランドリペア転売は、その名の通り「中古ブランドをリペア(修理)」して転売する手法。
- 全体的なクリーニング
- 色あせしたレザーのリペア
- 部分的なキズ・角擦れの修復
- 破損したファスナーの付け替え
などなど、ダメージがある部分を丁寧に補修して中古品をよみがえらせてキレイに整えてから販売します。
リペアスキルと手間はかかるものの、その分付加価値も大きくなり利益率は大幅にUP。
仕入れのコツやリペアスキルにもよりますが、ブランドリペア転売では、平均で60%程度の利益率はだせます。
仕入れ金額にして数千円の品物が、何万円と10倍以上の値段で売れることも珍しくありません。
ちなみに、私が行っている過去のリペアでも、
- 60%超えは当たり前
- 70%以上の利益率を出すケースも全体の3割程度
と高利益率です。
リペア事例を紹介中
- 仕入れ値
- 手数料・送料等諸費用
- BeforeAfter
- 難易度
とともに多数紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。
ブランド転売で利益率を上げるコツ
ブランド転売で利益率を上げるコツとしては4つ。
①定価が高い人気商品を知り安く仕入れる
②付属品をセットで販売する
③出品ページを魅力的にする
④リペアで付加価値を付ける
①~③については、新品・中古いずれにも共通します。
人気商品を知り安く仕入れる
まずは人気商品を知ることから。
というのも、人気商品は
- 需要が安定しており売れやすい
- 人気があるから価格崩壊が起きにくく高くなりやすい
という2点において優位性があるから。
もちろん、安く仕入れるのは簡単ではありませんが、複数のフリマアプリやオークションサイトに目を遠し相場観を養うようにしましょう。
チェックしておきたい仕入れ先
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク
- Paypayフリマ
- バイマ
- 各家電量販店の通販サイト(新品ブランドせどりの場合)
- 通販ショップモール(新品ブランドせどりの場合)
化粧箱やショッパーをセットで販売する
ブランド品は決して安くない買い物。
「ブランド品であること」を実感したいという思いからか、本来であれば捨ててしまうような箱や袋にも、価値を感じるという購入者も多いです。
実際、メルカリなどフリマアプリを見ていても、付属品のみを販売しているケースは見られます。
それだけ、価値を感じる人がいるということですよね。
なるべく付属品をセットにして販売できると、価格を上げやすいあるいは売れるまでのスピードが速くなります。
例えば
- 化粧箱
- ブランドショップの袋(ショッパー)
- ギャランティカード
- 納品書やレシート
- ノベルティ(特典やおまけ)
- 最初から箱や袋が付属している商品を選ぶ
- 付属品だけ個別に仕入れる
のでもOK。なるべくセットにして販売できると◎
出品ページを魅力的にする
出品ページを工夫するだけでも利益率は変わります。
高く売れるだけでなく、回転率(売れるまでのスピード)も早まるので、見直しておいて損はありません。
写真は、商品購入を大きく左右します。
写真撮影の具体的なポイント
- 明るい場所で撮影
- 場合によっては撮影後に明度彩度などを調整
- 背景を整える(壁紙やタイルの使用)
- 全体(裏表)、ファスナー部分、持ち手、四隅、内部、付属品…と様々な写真を用意
- 制限枚数ギリギリまで写真を追加
検索結果に並んだときに、パッと見のイメージで購入の検討に入るかどうかを判断されるので1枚目の商品画像は特に注意して選びましょう。
商品紹介文は、適切に設定することで
- 信頼感UP
- 購入後のトラブル防止
- 検索結果に拾ってもらいやすくする
効果があるので、説明文もぬかりなく。
商品紹介文の具体的なポイント
- 商品の型番
- ダメージの有無
- 購入時期や場所
- 発送方法や取り置きについて
- 値引きについて
- 真贋(本物かどうか)とその保証方法について
商品名やブランド名もカタカナ、英語表記両方載せておくとベター。
同じシリーズや類似ブランド名、季節に合わせたギフト系のキーワードを羅列している出品ページもたまに見かけます。
いずれも、少しでも多くの”検索結果”に表示されるよう工夫してのこと。
やり過ぎは、見た目がごちゃついたりスパム認定される可能性もあるためよくありません。
3~5個を目安に適度に入れておくと露出回数を増やせるでしょう。
リペアで付加価値を付ける
リペアで付加価値を付けるのが、一番利益率を上げるにはインパクトがあります。
ブランド品は少しキズがあるだけでも、価格に影響しますが
- 年代物で色あせが激しい
- 角スレがひどい
- 部分的な破損
があると過去の販売履歴からも一気に安くなっているのが伺えますよね。
一般の方は特に、「捨てるよりか少しでもプラスになれば…」とダメもとで出品する傾向があり、ダメージがあるブランド品は安く入手可能。
新品ブランド品、状態のいい中古ブランド品の仕入れに比べて格段に仕入れ値が安くなり、結果利益も大きく伸ばせます。
利益率だけでなく、仕入れ商品が安いことから、赤字リスクも抑えられます。
- 3,000円の仕入れ
- 50,000円の仕入れ
だったら、どちらがキャッシュフローがよくなるか?
万一、クレームやトラブルで仕入金額を回収できなくなった場合に、どちらが痛手が少ないか?
一目瞭然ですよね。
小資金の方や物販初心者で在庫管理に不慣れな方には特におすすめです。
さらに、リペアできる人がまだまだ少ないことから、ダメージの多いブランド商品は売れ残りがち。
仕入れ時のリサーチにおいても、有利にブルーオーシャンの中戦えます。
【実例あり】ブランドリペア転売で時給1万円超えを実現
最後に、実際のブランドリペア転売の実例を一部ご紹介します。
※利益率70%超えや時給換算で1万円以上になった商品です。
ブランド | GUCCI |
商品属性 | ハンドバッグ |
利益 | 34,760円 |
所要作業時間 | 150分 |
時給換算 | 13,904円 |
バッグ底にシミはあったものの、致命的なダメージはなく角スレもなかったため、さくさくっと作業を進められました。
さらに、大人気商品であることから売れ残りの心配も少なく安心して仕入れられたのも◎
ブランド | CELINE |
商品属性 | ショルダーバッグ |
利益 | 25,600円 |
所要作業時間 | 120分 |
時給換算 | 12,800円 |
全体的な汚れがあり、ダメージ品として2,000円台で売られていた商品。
リペアでよみがえらせることで、12倍程度で販売できました!
時給換算で1万超えしているのはもちろん、驚異の利益率77%をたたき出しました。物販とは思えないレベルですね。
ブランド | CHANEL |
商品属性 | ショルダーバッグ |
利益 | 76,800円 |
所要作業時間 | 150分 |
時給換算 | 30,720円 |
作業の慣れは多少あるにせよ、初心者の方でまる1日かかったとしても、時給は1万円程度。
ブランドリペア転売をしていなければ出会えない高利益商品です。
もとの状態は汚れもひどく、BeforeAfterもなかなか見ものです!
動画付きで解説しています↓
ブランド | ロエベ |
商品属性 | 長財布 |
利益 | 21,770円 |
所要作業時間 | 30分 |
時給換算 | 4万円Over |
財布はリペア範囲が少なくおすすめの商品。
もともと全体的に薄汚れていましたが、丁寧なクリーニングとリカラーによりキレイによみがえらせることができました。
ブランド | CHANEL |
商品属性 | 長財布 |
利益 | 41,098円 |
所要作業時間 | 60分 |
時給換算 | 4万円Over |
外側の汚れが特に目立った財布だったので、丁寧にクリーニング後リペア作業へ。
財布内部の小銭入れもキレイにすることで、出品時の印象も格段と良くなります。
1つの商品で、60分程度の作業で4万円の利益が出せるのはリペア転売くらいではないでしょうか…?
こちらも動画付きでリペア作業風景を解説しています↓
時給1万円どころではなく、3万4万になる事例も。
在宅で、時間を問わず、自分のペースで作業をしながらここまで利益を伸ばせるのもブランドリペア転売の魅力ですね。
他にも多数事例をご紹介、随時追加していますので、よかったら参考にしてみてください。
具体的なブランドリペア転売の始め方・手順についてはこちら