「ブランド品の修理ってどんなことをするの?自分でもできるかな?」そんな疑問を持つ方へ
この記事では、ブランドリペア転売の基本的な修理作業を初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事のレベル
難しさ | |
重要度 | |
初心者向け |
この記事を読んでわかること
- ブランドリペア転売で主にやっている修理が理解できる
- 初心者でもキレイに修理できる理由が理解できる
- ブランドリペア転売をどのように始めていくべきなのか理解できる
修理の具体的な内容とそれを実践するための方法をわかりやすく説明していますのでブランドリペア転売に関する貴重な知識を得ることができます。
最後までお読みいただければ幸いです。
この記事の投稿主
【2020年2月】
毎日15時間労働の傍らリペア転売ゼロ知識で3ヶ月間834,882円利益を稼ぐ
【2024年11月】
ブランドリペア経験5年目
プロフィールはこちらから
ブランドリペア転売での修理作業
ブランドリペア転売で具体的に行っているメンテナンスについて解説していきます。
クリーニング
クリーニングとは、ブランド品を清潔にするプロセスを指します。
日常生活でよく遭遇する汚れを特殊な洗剤を使用して除去します。
汚れは主に3種類あります。
水溶性汚れ:水を使って取り除くことができる汚れです。つまり、汚れが水に溶ける性質を持っています。時間が立つと酸化してなかなか落ちにくい汚れに変わりシミになります。
例:ジュース、コーヒー、紅茶、塩、醤油
油溶性汚れ:洗剤や溶剤を使って取り除く汚れです。水には溶けにくいかほとんど溶けない性質をもってるため特殊な洗剤が必要。
例:バター、クレヨン、油系、油性ボールペンのインク、口紅
不溶性汚れ:主に固体の状態で表面に付着している、水にも油にも溶けにくいシミです。
例:土、油、炭、鉄さび
それぞれ適切な方法で汚れを除去していきます。
汚れクリーニング修復事例
メッキ修復
メッキ修復とは、メッキされた表面の損傷や劣化を修復することです。
メッキとは金属や他の材料の表面に、金、銀、クロム、ニッケルなどの別の金属を薄くコーティングすることで、見た目を美しくしたり、耐蝕性を高めたりする技術です。
たとえば、バッグや財布などによく見られる金具やロゴ部分には、メッキ加工が施されていることが多いです。
金メッキ加工された商品
ブランド品の場合、見た目がとても重要で、メッキ修復をするかしないかで、購入率、利益率が変わってくるリペア方法の1つです。
メッキ修復の簡単なやり方
乾電池式で感電のおそれが無いため小学生でも安全に使用することができ、初心者の方でも10分ほどあれば簡単に仕上がります。説明書も同封されているため手順通り進めることでメッキ修復できるようになります。
使用ツール
損傷したメッキ部分をキレイにします。
小キズや損傷があれば、研磨剤でなめらかにします。
研磨後、脱脂剤で油分や対象物をメッキします。
メッキ液を用いて、対象物をメッキします。
メッキ処理後、余分なメッキ液を洗い流し乾燥させます。
メッキできない物
- 金属以外の物(プラスチック、ガラス、陶磁器、木、紙、布など)
- アルミ、チタン、亜鉛、亜鉛メッキを施した製品
メッキ不可な物もあるため、よく確認してから使用しましょう。
ほつれ修復
ほつれ修復とは財布やバッグなどほつれてしまった際、そのほつれを修理することを指します。
ほつれが生じると見た目が悪くなるだけでなく、使用によってさらに悪化することがあります。
必要なツール
裁縫用の糸と針
ルイヴィトンの中古財布では、ほつれ修復が必要な商品が多数ありますので、習得することで購入率も利益率もUPします。
角スレ修復
角スレ修復とは、バッグ、財布、手帳カバーなどの角部分が擦れて傷んだり、色が剥げたりした状態を修復することを指します。これは特に角が出っ張っている商品でよく起こる問題で、使用による摩擦が主な原因です。
何気なく使っているバッグも気づけば角が擦れてしまうことがよくあります。
角スレの修復方法を習得することで、仕入れる商品の選択肢が一気に広がります。
リカラー(再染色)
リカラー(再染色)とは、汚れたバッグや財布などを再び染色しキレイな状態に修復することです。
以下にある画像のように色あせや汚れ、損傷によって外観が劣化した物を修復していきます。
中古のブランド品は、傷や色あせ、汚れが原因で比較的安価に売られていることが多いです。
リペア修復作業の中でも利益率を高められる効果的な方法の一つです。
リカラー(再染色)修復事例
ブランドリペア転売で一番カギを握る作業はリカラー修復にある!
数ある修復方法の中でもっとも利益を生み出すことができるのはリカラー(再染色)する方法です。
特にブランド品は商品の見た目が重視されるため、汚れている商品とリカラーメンテナンスされている商品の回転率の差は激しいです。
中古ブランド品では、ほとんどの物が該当するため、リペア転売ではリカラー習得が必須です。
リカラーの修復事例写真を見る限り、「初心者には難しいそう…」と不安に感じてしまうかもしれません。
しかし、そんなことはありませんので安心してください。
これから、初心者でもキレイに仕上がる秘訣と具体的なリカラー方法を解説していきます。
この修復ができるようになれば、ブランドリペア転売におけるリペア作業の90%を習得したようなものになります。
リカラー(再染色)にはプロ仕様の最適な「溶剤」が必須!
リカラーで最も重要なのは、スキルや手先の器用さではなくどの「溶剤」を使用するかです。
ブランド品をリカラーするには、革を作る製造メーカー(タンナー)が使う溶剤が必要で、この溶剤を使用すれば、初心者でも手順通りに塗るだけで綺麗に仕上がります。
しかし、一般の市販溶剤を使うと、革に馴染みづらいがゆえに「塗った感」が出やすいです。
市販溶剤は価格が安くメリットもありますが、品質を低下させる恐れや、塗った感が分かるため購入者からのクレームなどデメリットも多いためリペア転売を始めるならこれらの商品は避けるようにしましょう。
リカラーでは、適切な溶剤を選ぶことが重要で、これにより初心者でも高品質なリカラーが可能になります。
市販のアクリル顔料を使うデメリット
リカラー(再染色)する際は法律上の問題に注意!
市販のアクリル顔料(水溶性塗料)は、革製品の製造メーカー(タンナー)が革の染色に使用しているものではないため、単にこれを使用すると品質が低下します。
極端に言えば、家の外壁に使うペンキで革を塗るようなもので、品質を悪化させますよね。
法律上、これは知的財産権の「性質」に関わる問題になり得ます。「性質」とは、ブランド品の元々の素材感を損なわないようにする必要があることを指します。
そのため、一般的に市販されている革用の着色補修クリームを使用すると、違法性リスクが高まります。ブランド品の品質を保ちながらリカラーを行うには、適切な溶剤の使用が必須です。
ブランド品のリカラーについて法律に絡むことを知りたい方はこちら
リカラー(再染色)の方法は基本的に【3STEP】で完了!
リカラーで使用する溶剤はメーカーによってそれぞれやり方が異なりますが、基本的な流れは同じになります。
分かりやすくざっくり手順を示すと以下の3ステップです。
基本的な手順3ステップ
ブランド品をキレイにクリーニングします。
筆を使って再染色していきます。
色落ちしないようにトップコート作業をしていきます。
一つ一つ解説していきます。
クリーニング
革製品のリカラーを行う際に、まず最初に行う工程がクリーニングです。
中古ブランド品には目に見えにくいゴミやホコリなどが付着している場合があります。まずは馬毛ブラシでブラッシングして汚れやホコリを落とします。
革に染み付いた古いクリームや汗などをきちんと取り除くことがキレイにリカラーするためには大切です。
最後に革についた油汚れを取り除くため脱脂用のクリーニング溶剤を使用し柔らかな布で全体を拭き取っていきます。
クリーニング次第で仕上がりに大きな影響を与えますので丁寧に行いましょう。
リカラー(再染色)
次は革の染色作業です。
※メーカーによって混ぜ合わせる溶剤が異なりますので「分量」、「調合溶剤」はメーカーに従ってご使用ください。
この手順では概要を説明させていただきます。
染色前には再度ホコリが付着していないか馬毛ブラシで軽くブラッシングして取り除きます。
染料とは革の繊維の奥まで染み込ませて色をつける下地のカラー剤を指します。
筆に少量付けて、数回均一に塗っていきます。
塗り終わったらよく乾かします。
顔料とは革の表面を着色して色をつけるカラー剤を指します。
顔料と溶剤をよく混ぜ合わせてから筆に取り、数回均一に塗っていきます。
顔料は革の表面についた傷などを埋めて、見栄えを良くして特別な仕上がり感を出すことができます。
塗り残しがないか最後によく確認します。
溶剤はそれぞれメーカーによって調合が必要になりますが、決められた量を混ぜるため難しくはありません。
使用している溶剤・メーカーは下記をご覧ください。
これだけは揃えたい!!ブランドリペア転売で初心者がまず手にすべき道具と予算は?
色止め(トップコート)
最後のステップとして、トップコートを施します。
トップコートの役割
- 革の色落ちを防ぎ、雨や水から保護します。
- 革のツヤを整え、見栄えを良くします。
染色後の革製品にホコリが付着している場合がありますので、馬毛ブラシで軽くブラッシングします。
油性トップコートを使用する場合、ニオイがでますので窓を開けたり換気設備が整った場所で行います。
水性トップコートの場合は換気不要で行えます。
筆塗り、缶スプレー、エアブラシとそれぞれトップコートを施す方法があります。
塗装が均一になるように均等に距離を保ちながら、数回まんべんなく塗り重ねます。
1,2日ほど乾燥させておくと色・トップコート共にしっかり定着します。
ブランドリペア転売で行っている作業のほとんどは、この作業の繰り返しになります。
3回ほど同じことを繰り返せば手順はほとんど確認せずできるようになります。
ブランドリペア転売を始める方法は2通り
ブランドリペア転売を始める場合、始め方として独学または誰かに学ぶかの2通りになります。
独学のメリットとデメリット
- メリット
- コスト削減:教材やコンサル料が不要
- 思考力の向上:自ら考え、行動することで深い思考力が養われる
- デメリット
- 自己投資が必要:どの道具や材料を使うべきか試行錯誤が必要
- 挫折のリスク:一人で進めるとモチベーションの維持が難しく、挫折しやすい
- 時間の必要性:正しい方法を見つけ出すためには、多くの時間が必要
誰かから学ぶ場合のメリットとデメリット
- メリット
- 即効性:正しい方法をすぐに学べる
- 経験の購入:成功と失敗の両方の経験を学び、時間の節約が可能
- 最短ルートでの成功:効率的に稼ぐ方法を身につけられる
- 多角的な思考:様々な意見やアドバイスを受け、考え方が広がる
- 相談可能:分からないことや迷った時に相談できる安心感がある
- デメリット
- 費用の発生:学ぶためには費用がかかりますが、経験や時間の節約に繋がる
- 自発的な思考の必要:答えが手に入りやすい分、自分で考える力を意識的に養う必要がある
どちらの方法も一長一短があり、自分の状況や目標に合わせて選ぶことが大切です。
特に、時間や効率を重視するなら、学びを受けることで、よりスムーズに、そして確実に目標に近づくことができるでしょう。
まとめ
ブランドリペア転売の修復方法について解説していきました。
もし、あなたがブランドリペア転売を始めるのなら何を重視し、どのように時間を使いたいかを考えることが重要です。
時間は取り戻すことができませんので、後悔のない選択をしましょう。
ブランドリペア転売の道を進むにあたり、最適な方法を見極めることが成功への鍵です。
この記事があなたの選択に少しでも役立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。